並行輸入品とは?正規品との違い・なぜ安いのかを解説

「同じブランドの同じ商品なのに、なぜこちらのショップはこんなに安いのだろう」。ハイブランドを探していて、そんな疑問を持ったことはありませんか。商品ページをよく見ると、そこには「並行輸入品」という言葉が書かれているかもしれません。

並行輸入品は、正しく理解すればとても合理的な選択肢です。一方で、言葉のイメージだけが先行して「なんとなく不安」と感じてしまう方が多いのも事実です。この記事では、イタリアを中心にヨーロッパからハイブランドを直送しているセレクトショップ ASPE.F が、並行輸入品とは何か、正規品と何が違い、なぜ価格差が生まれるのかを率直にお伝えします。

並行輸入品とは?違うのは「商品」ではなく「流通ルート」

並行輸入品とは、日本国内の正規代理店を通さずに、海外から輸入された正真正銘のブランド品のことです。

いちばん大切なのは、正規品と並行輸入品を分けているのが「商品そのもの」ではなく「商品が手元に届くまでの道筋」だという点です。

正規輸入品と並行輸入品、2つのルート

・正規輸入:ブランド本社(海外)→ 日本の正規代理店・日本法人 → 国内の直営店・正規取扱店 → お客様
・並行輸入:ブランド本社(海外)→ 海外の正規代理店・直営店 → 輸入業者・並行輸入セレクトショップ → お客様

どちらも出発点は同じブランド本社であり、同じ工場で作られた同じ製品です。違うのは、日本の正規代理店を経由するかどうか、それだけです。「並行」とは、正規代理店のルートと並行して存在するもう一本のルート、という意味であり、「亜流」や「まがいもの」を指す言葉ではありません。

並行輸入品は違法ではありません

真正な商品(=ブランドが実際に製造した本物)であれば、並行輸入は日本の法律で認められた合法的な取引です。

日本では最高裁判所の判例により、一定の条件を満たす真正商品の並行輸入は商標権の侵害にあたらないとされています。
条件を平たく言えば、
①ブランドの権利者が海外で正規に商標を付して販売した商品であること
②海外と日本の商標権者が同一人または一体といえる関係にあること
③品質に実質的な差がないこと、の3つです。

つまり「本物を、正規のルートで買い付けて、そのまま輸入する」限り、法的に問題はありません。国内の百貨店や大手ECモールでも並行輸入品が販売されているのは、このためです。

ただし、「並行輸入品」という言葉を隠れ蓑にしてコピー品を売る業者が存在することも事実です。並行輸入品そのものは合法ですが、販売しているショップが信頼できるかどうかは、必ずご自身で確かめてください。

並行輸入品はなぜ安いのか?4つの理由

「安いには裏があるのでは」と身構えてしまうのは当然の感覚です。価格差が生まれる理由は大きく4つあり、いずれも品質とは無関係の構造的な理由です。

理由1:中間コストが乗っていない
正規輸入品の価格には、日本法人の運営費、国内での広告宣伝費、直営店の家賃や人件費、正規代理店のマージンが積み上がっています。銀座や表参道の一等地に構えた路面店の維持費も、当然ながら商品価格に反映されます。並行輸入は流通の階層が少なく、こうした国内コストが乗りません。

理由2:ブランドの現地価格と日本価格に差がある
多くのラグジュアリーブランドは国や地域ごとに価格を設定しており、ヨーロッパのブランドであれば本国での価格が最も抑えられているのが一般的です。現地価格で買い付ければ、その時点で日本の定価との差が生まれます。

理由3:為替レートの影響
ユーロやドルに対して円が強い局面では、現地での買い付けコストが下がります。逆に円安が進めば価格差は縮まります。並行輸入品の価格が時期によって変動するのは、この影響を受けているためです。

理由4:シーズンや在庫状況を活かした仕入れ
海外ではシーズンの切り替わりに合わせたセールが行われます。現地のセール時期や在庫状況をとらえて買い付けることで、さらに価格を抑えられる場合があります。

ただし「安すぎる」商品には別の理由があります
これら4つはすべて流通と為替の話であり、品質やグレードが下がっているわけではありません。逆に言えば、この4つで説明できないほど安い商品には必ず別の理由があります。定価の8割引、9割引といった価格が常態化しているショップは、率直に申し上げて健全ではありません。

並行輸入品のメリットとデメリット

メリット:価格と、日本未入荷アイテムへのアクセス
最大のメリットは価格です。憧れていたバッグやアウターが正規店より抑えた価格で手に入り、その差額でもう一点増やすこともできます。
もうひとつが品揃えです。日本の正規代理店は日本市場向けに絞ったセレクトで仕入れるため、海外では展開されているのに日本には入ってこない色・サイズ・モデルが必ず存在します。国内で完売した人気モデルも、ヨーロッパに在庫があれば取り寄せが可能です。

デメリット:保証・返品・サイズ表記に注意
良い面だけをお伝えするのはフェアではありません。並行輸入品には、正規店での購入とは異なる点があります。
・メーカー保証:日本の正規店での無償修理や保証の対象外となる場合があります
・付属品:保存袋や箱、ケアカードの仕様が仕向地によって異なることがあります
・返品・交換:正規店のような「気に入らなければ返品」は難しいのが一般的です
・サイズ表記:IT・FR・EU・UKなど海外基準のため、日本の表記と異なります。

特に重要なのは保証と返品条件です。購入前に「保証はどこが、どこまで対応してくれるのか」「返品はどういう場合に、何日以内に可能か」を必ず確認してください。詳しくは別の記事で解説しています。

安心して購入できるショップを見分ける5つのポイント

並行輸入品そのものは安全です。問題は「どのショップから買うか」に尽きます。次の5点を確認してください。

1. 運営会社の情報が明記されているか:会社名・代表者名・所在地・電話番号が「特定商取引法に基づく表記」に記載されているか
2. 返品・保証の規定が具体的か:「返品可」ではなく、どういう場合に何日以内にどう対応するのかが書かれているか
3. 価格が説明できる範囲か:定価の1割2割といった価格には必ず別の事情があります
4. 仕入れルートを説明しているか:どこからどう調達しているかを説明する店は、その説明に責任を持っています
5. 支払い方法が正常か:銀行振込のみ、かつ振込先が個人名義は典型的な危険信号です

国民生活センターも、通販サイトの利用にあたっては運営者情報や公式サイトとの照合を推奨しています。少しでも違和感があれば、取引しないという判断が最も確実です。

ASPE.Fの仕入れルートと保証について

最後に、当店ASPE.Fがどう運営しているかを、上の5つのポイントに沿ってお伝えします。

仕入れについて
ASPE.Fは、主力ブランドについて海外の正規代理店・直営店を通じて買い付けを行っています。イタリアを中心としたヨーロッパから直送する体制で、CELINE、LOEWE、PRADA、DIOR、MONCLER、MAXMARA、BOTTEGA VENETA、BALENCIAGA、JACQUEMUS、THE ROW、PATOUなど約100ブランドを取り扱っています。一部のブランドについては、信頼できる二次流通ルートからの仕入れとなる場合があります。

返品・キャンセルについて
こちらは率直にお伝えします。

・お客様のご都合による、ご入金確定後のキャンセルは承っておりません
・商品に不良が認められた場合に限り、返品を承ります
・商品到着後1週間以内にご連絡いただければ対応いたします

海外から一点ずつお取り寄せする性質上、「イメージと違った」「サイズが合わなかった」という理由での返品はお受けできません。そのぶん、サイズや素材、実物の色味にご不安があれば、ご購入前にどうぞお問い合わせください。LINEでもご相談いただけます。買ってから悩むより、買う前に解決していただくのがいちばんです。

日本国内に在庫がない商品、日本未発売の商品も、ヨーロッパに在庫があればお取り寄せを承っています。「国内では完売と言われた」というアイテムこそ、一度ご相談ください。

運営会社
ASPE.F(アスパイアイースファッション)は、株式会社CARPE DIEM(大阪府大阪市西区京町堀)が運営しています。2018年設立、2020年より自社ECサイトを運営しています。会社概要、特定商取引法に基づく表記は、それぞれのページに記載しています。

よくあるご質問

並行輸入品は偽物ではありませんか?
並行輸入品は、海外の正規ルートで仕入れられた本物のブランド品です。偽物・コピー品とはまったく別のものです。ただし「並行輸入品」を名乗ってコピー品を販売する業者も存在するため、ショップ選びは慎重に行ってください。

正規品と品質に差はありますか?
ありません。同じブランドが同じ工場で製造した同一の製品です。違うのは日本に届くまでの流通ルートだけです。

関税はかかりますか?
海外からのお取り寄せの送料は商品代金に含まれます。(海外から直送の場合関税がかかることがあります。)

まとめ

・並行輸入品とは、日本の正規代理店を通さずに海外から輸入された本物のブランド品です
・正規品との違いは商品ではなく流通ルート。品質に差はありません
・真正商品の並行輸入は日本の法律で認められた合法的な取引です
・価格が抑えられるのは、中間コスト・現地価格差・為替・仕入れ時期という構造的な理由によるものです
・一方で、保証や返品条件は正規店と異なります。ここは必ず購入前にご確認ください
・最も大切なのは「並行輸入品かどうか」ではなく「信頼できるショップかどうか」です

ハイブランドは決して安い買い物ではありません。だからこそ、納得したうえで手に入れていただきたいと思っています。ご不明な点があれば、ご購入前にいつでもお問い合わせください。

 

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